何やら3歳児クラスで「ザトウクジラ」を知ってから、おもしろいあそびが始まっていました。

きっかけは、1冊の月刊絵本
目のさめるような海の青さ、気持ちよさそうに泳ぐ魚たちが飛び込んでくる絵本。
担任が丁寧に1ページ1ページ開けていく。
海の大きな生き物が紹介されていた。

中でも子どもたちが興味をそそったのは、ザトウクジラ 
「大型バスと同じくらいのおおきさ(11m~14m)」
「長い距離をおよげる」
「ちかくの海まで来ることがある」
と書かれているページでした。

この時、3歳児なりの質問が担任に矢のように飛んできた。

Nちゃん 「11mってどのくらい??」
Y君   「このくらいじゃないかな…」と15cmくらいの長さを指でしめす。
みんな  「ちがうよ、もっとおおきい💦」と反対意見が飛び出す。
「おおがたばすとおなじだから‼」
Y君   「・・・・」
M君   「しらべてみたい!」

語彙数が急激に増えるのが3歳児。おしゃべりが上手になり自由な発想で話し、大人の真似をして話すなど周りをよく観察しているところが面白いです。人と話す心地よさを体験していく年齢です。

「調べたい!自分でやってみる!」という気持ちも出てきます。大人から手伝ってもらうより、手伝うことに喜びを感じるようにもなります。
その育ちを受け止めながら、担任も共感し「わたしも知りたい」と子ども達と一緒に調べ遊びに取り入れはじめた。

子ども達は何を知りたい?
①大きさを知りたい。そこで長さを体感する。
準備物 巻き模造紙・はさみ・クレヨン

先生に手伝ってもらい考えた作戦とは
①紙の上に寝転がり、子どもの型取りし何人分の長さか知る。

作戦に問題発生?
①保育室から紙がはみ出してしまう。
②クレヨンで型取り部隊はいるが、横にころがってくれる人が少ない。

作戦クリアーするために考えたこと
①広い空間のある場所を探す。
②いつも遊んでいる2歳児クラスのお友達に手伝ってもらう。

子ども達の体験結果
①みんなで数えて11人分の長さがあることを子ども達が知り、あらためてビックリ。
②手伝ってくれた2歳児に「ありがとう」の気持ちが持てるようになった。

 


何をしているのかわからないけど、なんか楽しそう♫とすぐに寝転んでくれる2歳児達。
3歳児なりに、年下の子にやさしい型取りを頑張っていました。

それから数日後…
園の門横に11mの模造紙が張り出されていた。
3歳児のため、クレヨン書きの筆圧の弱さは愛嬌(笑)
努力のあとは、しっかりくっきり見えました。

模造紙が張り出された次の日
「園長先生にいいこと教えてあげるよ」と男の子。
「ザトウクジラって、大きな口しているんだよ!先生しらなかったでしょ~!大きな口で小さな魚をいっぱい食べてしまうんだ」と大きな口を開けて表現してくれました。
「凄いねーなんでわかったの?」
「みんなでしらべたからだよ」と答えてくれました。

「3歳児が、こんなに興味をもつとは正直思わなかった」と担任。
自分たちで頑張ったことは、園全体で認めて自信へつなげていきたいものです。

「三つ子の魂100まで」と言われます。3歳児は反抗期で親とすれば「大変だあー中々手ごわい」と感じる時期。たくさんの学びを繰り返している証拠でもあります。
まわりの親みんなが経験して向き合っています。ゆったり構え、息抜きしながら成長を楽しみましょう。
疲れた時は、遠慮なく育児の愚痴こぼしにいぶき保育園に立ち寄ってください。誰かに話すだけで肩の力が抜けて元気が出ます。
いぶきっこ達、ザトウクジラみたいに強く大きくなあれ!!ちょっと大きすぎかな(-_-;)💦 (笑)

やる気、元気、いぶき ! 学びを大切にしましょう♪
2020,8,25   園長 阿部千鶴子

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