肌寒い日が続いたと思えば、また、蒸し暑い夏空が戻ってきました。
日々変わる気温の変化に体調を崩す方も多いでしょう。
毎日の食事の中で、栄養のある食べ物を取り入れて、滋養をつけていきたいものです。
今回は、去年から力を入れて取り組んでいる、野菜のポタージュについてお話したいと思います。
ポタージュとは日本では素材をミキサーにかけて、とろみのあるスープの事をいいます。
四季折々の旬の野菜を余すことなく使用し、炒めたり、蒸したりし、柔らかく煮込んでからミキサーにかけるため、食材の栄養素を無駄なくとることが出来ます。
去年から、かぼちゃ、枝豆、じゃがいも、コリンキー、とうもろこし、レンコン、きのこ、紫いも、ごぼう、ロマネスコ、人参、白菜、かぶ、ノーザンルビー(じゃがいも)、そら豆、ズッキーニ、ホワイトショコラ(白とうもろこし)、ビーツ、の18種類の旬野菜がポタージュとして登場しました。
日本でも、食材をすりおろして、出し汁を使って割る、すり流し汁という、和風のポタージュとも言える汁物が、昔から食されて来ました。
今年は旬の野菜のポタージュに加え、春、夏、秋、冬、それぞれの季節に、旬の野菜が持つ効果を使って、飲んで身体の中から元気になる、身体に効くスープを、すり流し汁にして給食の献立に取り入れています。
4月にはデトックス効果を期待するスープ(すり流し汁)を作りました。
春は毒出しの季節とも言われ、身体は寒い冬の間に溜まった余計なものを排出しようとする動きが活発になり、ニキビなどの吹き出物ができやすくなります。
そして、春野菜には解毒の作用をサポートする成分を含む野菜が多く、特にアブラナ科のお野菜には(キャベツ、菜の花など)
① 免疫力をアップさせる。
② デトックス
③ 抗酸化作用
④ 抗がん作用
⑤ 抗炎症成分
など、美容や健康に効果が期待される成分が含まれます。
春の体に効くスープは、菜の花、玉ねぎ、じゃがいも、キャベツを使い、昆布と鰹出汁でのばし、緑がキレイな春のすり流し汁になりました。
身体に染みていく~☺
調子の悪いときにも飲みたい☺
美味しくて優しい味☺
などの感想が上がりました。
そして、8月18日の給食では、
夏野菜を使った真っ赤なすり流し汁。
夏の身体に効くスープが登場しました。
(7月に登場の身体に効くスープでしたが、白いとうもろこし、ホワイトショコラのポタージュが美味しいので又作って欲しいとリクエストが多かったので8月に登場することになりました。)
強い太陽の光を浴びて育つ夏野菜には、強い生命力があります。
トマト
キャベツ
セロリ
赤パプリカ
玉ねぎ
にんにく
ベーコン
これらの素材をじっくりと蒸し煮にし、出汁でじっくりコトコト煮込み、ミキサーでピューレ状にした後、トマトのスープベースでのばし、そして、香り付けにオレガノを散らしました。
夏の暑さで疲れた体の疲労回復、夏バテで弱った胃を癒す効果、日焼けによる肌のダメージを防ぐ効果、そして、脂肪燃焼の効果を狙います。
さて、食べた後の子どもたちの反応は…🙄
美味しい❤
元気になった!!
また作ってね😋
元気モリモリ~~💪💪💪
と、たくさんの嬉しい声を貰いました。
すり流し汁とは野菜などの食材を出汁でのばした伝統料理です。
昔はすり鉢ですった後に、こし器でこして作っていたので、大変手間のかかる贅沢な1品でしたが、現代ではミキサーやフードプロセッサーで簡単に作ることが出来るようになりました。
出汁を使って作るので、塩分、油分に気を付けて、素材を選べば、離乳食にもおすすめですし、また、すり流しは、なめらかで、とろみのある優しい口当たりなので、介護食にも利用することが出来ると思います。
美味しくて、体に優しいすり流し汁を、ぜひご家庭でも作って見てくださいね🤗
いぶきの給食では、
美味しく食べて、みんなが笑顔に💖
身体は元気に💪
そんな、給食を提案していきたいと思います😋
やるき!元気!!いぶき!!!
楽しく食べて、元気になろう!😋
2021.8.19 野菜ソムリエ