「今日も雨か…外で遊べなくていやだね~💦」と思わず私がつぶやくと、近くにいた園児から意外

な言葉が返ってきました。

「雨の日も好きだよ!だってカタツムリやテントウムシがたくさん出てくるから、、、」

とニコッとしながら答えてくれました。

なるほど!ちょっと見方の角度を変えることで、この子には素敵な景色が見えるのでしょうね。

今までの体験が、前向きな考え方に結びついたのでしょう。

たしかに雨が降っている日は、雨の日の楽しみがあります。

雨に濡れる紫陽花に釘付けになったことがあった!花びらが艶々して生きているって気がしました。

「明日、晴れたら京子先生(担任)と公園に探しに行きたい!園長先生も一緒に来ていいよ~」と

ありがたい言葉をもらいました(*^-^*)

まだ、4歳児。

昨日、今日、明日の区別がまだつかない年齢ですが、4歳児は凄い!!

体験した事を、しっかりと覚えていました。

時々、答えに困るような難しい質問もしてきます。

「ダンゴムシはどうして触ると丸くなるの?」

それは………ね。敵に食べられように柔らかい体の部分を全部隠し丸くなるの。

突かれても硬いから安心でしょう。

「ミミズは何を食べるの?」

う……んとね。土や落ち葉の液を食べるよ。

「へぇ~~( 一一) 」 ←疑いの視線をあびる私

あ”あ”っー 信用されていないー💦(笑)

人から聞いた話は記憶に残らないことが多いですが、実体験は積み重なって、体で覚えていくのでしょうね。

本当かどうか確かめてみたい!そう思ったら時が、知識を得るチャンスです。

「一緒に調べてみようか!」のひと言で、子どもの好奇心が膨らんできます。

元々持っている子どもの伸び幅を広げていくコツは、

①子どもから出てきた「なぜ?」「どうして?」の声を聞き逃さないこと。

②話を後回しにしないこと。

③子どもの発見や疑問と真剣に向かい合うこと。

もっとも注意しなければいけないことは、「子は親の背中を見て育つ」ということ。

私たち大人が「良い行動、立ち振る舞い、態度」をとることが、子どもの(自分自身も)伸び幅を

広げるチャンスであり、育つ力につながるかどうかが決まります。

これは子育ての永遠の課題です。

さて先週の雨上がりの夕方、お迎えにいらしたお母さんが園敷地内でクロアゲハを発見!

「ほら、チョウチョ🦋   蝶も雨宿りをしているね。」とお母さん。

見上げる親子の光景にほっこりしました。

言われないと気付かなかった私。幸せのおすそ分けを頂いた気分でした。

じめじめした梅雨の季節ですが、何気ない親子のホンワカとした会話や子ども達の笑顔で心がカラ

ッと晴れて和みました。

子ども達の笑顔の中で仕事ができることに感謝しながら、明日も子ども達が笑顔でいられるいぶき

保育園であるよう環境作りに励んでいきます。

やる気!元気!いぶき!今日も明日も笑顔で!
2021,7,12  園長 阿部千鶴子

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