立春も過ぎ、暦上では春の始まりを意味しますが、仙台ではまだまだ寒い日が続きますよね。
立春とはかつては1年の始まりであり、新しい年の息災を願う大切な日でした。
1年の始まりということで、原点に返り、手作りへのこだわりについてお話ししたいと思います。
いぶきのキッチンでは、なるべく既製品のものは使わずに、できる限り手作りしています。
お母さんが家を守り、朝から家事のすべてを担っていた時代から移り変わり、今は女性も働く時代。
私たち働く主婦にとって、仕事に家事に子育てと、仕事から帰っての時間はまさに時間との勝負!
時間はあっても、あっても、たりないものです。
色々と手作りしたいと思っても、驚くほど手間もコストもかかります。
だからこそ園では時間をかけて丁寧に作った料理を味わって欲しいと思うのです。
そんな風に考えるきっかけになったのは、オリジナルカレーを作ろうと思ったところから始まりました。
スパイスから作るカレーを始めたのは10月。
〇&〇のカレー粉でカレーを作りました。
出来たカレーはというと…
「辛い!でも、おいしい!!」
辛い辛いと言いながら、たくさん食べてくれる子どもたち。
そんな姿を見て、辛くない手つくりのカレーを食べさせてあげたい!そう思ったのがきっかけでした。
市販のカレー粉の商品表示を見ると、唐辛子、ブラックペッパー、ジンジャー、どのカレー粉にも辛みの元となるスパイスが入っています。
どのカレー粉を使っても、子どもたちの敏感な舌は辛さを感じ取ってしまいます。
それなら、辛いスパイスを入れないで自分で作ってしまえ!!
そう思いたち、辛みを抜いてスパイスを炒って全く辛くないカレー粉作りに成功。
そこから、手作りカレーに再挑戦。
野菜でブイヨンをとったり、あめ色に炒めた玉ねぎを加えたり。
なかなか、コクが出せません。そして何より、時間がたつとスパイスの香りが飛んでしまいます。
市販のカレールーって凄い!! 心底感心しました!!!
自宅でも試作を重ね、我が子たちの意見も聞きながら、何とか(いぶきのオリジナルカレー)形になりました!!
あとは、何度も作りこみながら調整し、レシピとして熟成させていきます(^^)
いぶきのオリジナルカレー🍛。食べてくれた子どもたちの反応はというと…
手作りのカレーを始めてから、カレーの絵本を読み聞かせてくれていた担任の先生の力もあって、カレーの作り方やスパイスにも興味を持ち始めた子どもたち。
「どのスパイスが入っているの~?👦」
「どうやってカレーを作るの?👧」
と興味津々に質問してくれます。
クミンとシナモンはすでに覚えたうめ組さん!!さすがです!!!
そんなこともあり、私の料理人魂に火が付き、手作りできるのもは手作りしたい!
どんなに手間がかかっても、子どもたちに安心で美味しいものを食べて欲しい。
そしてそれが、いぶきの給食を通して先人たちがつないできた日本料理の心、日本の食文化を子どもたちに伝えてゆくことになると、私は思います。
美味しい料理は人を幸せにします。いぶきの美味しい給食が子どもたちの明日への活力となりますように…
やる気!元気!!いぶき!!!
新しい季節に祈りを込めて。
2021.2.15 野菜ソムリエ