先日、子ども達がプランターにトマトの苗を植えました。トマトの実がなるのを一番楽しみにしているのは4歳児のY君。植えたその日にトマトがなると信じていたようで、「まだだね…」「まだ…か」と気になる様子でした。
私 「今日植えたばかりだからまだね~」
男児 「トマトができたら先生も食べていいよ」
私 「ありがとう~ Y君、先生は四角いトマトが食べたいな!」
男の子「ええっーー!!丸いよ、トマトは」
私 「でも、四角いトマトもできるかも!食べたいなー」
男児 「ええっー」 と、笑って逃げていってしまいました。
トマト=赤い トマト=丸いのイメージがY君の中での出来上がっていました。でも本当に四角のものができたとすれば(しかも自分が栽培したトマトの中にあったら)この子はどんなリアクションをとるのだろうか…びっくりしすぎて度肝をぬくかもしれない。いや、笑い転げてしまうかも。「なぜ?不思議?」そんなふうに心が揺れる経験をしてほしいです。幼い頃からいくつもの経験が積み重なっていくことで物事に感動したり、柔軟な思考ができたり、心が育まれていきます。植物や生き物を大切にする気持ちが芽生えてきている時期に心揺れる発見がたくさん経験できるとどんなに素敵でしょう。
そう思ったら、「よし!子どもたちと一緒に四角いトマトを作ってみたい、早く実になれ!」と俄然、心に火がついてしまいました。作った経験もなし!本当に四角いトマトができるのか……子どもたちとやってみようと思います。楽しい気持ちがひとつ膨らみました。
やる気!元気!いぶき!さあ今日も新しい一日が始まります。
2018,6,6 園長 阿部千鶴子