午後5時を過ぎると、外も真っ暗です。
何となく物寂しくなる時刻。

3~4人の子ども達が窓の側に集まり、何かおしゃべりしながら外を眺めていた。
このところ毎日こんな子ども達の姿が見られていた。
ちょっと気になった。

 

 

 

 

お家の人の帰りを待っているのかな…
寂しくなったのかな…と思い、子ども達の側で会話を聞いていると、「ちゅき」「すき」と「おちゅき」「ふきぃ」の声が飛び交っていました。

えっ??何?なに?ナニ…?💦
何度聞いても理解不明。

私は外を眺めていた、くるみ組の女の子を呼び寄せ、何を言っているか聞いてみた。
すると……
「おつきさんって」言っているの。
なるほど、、、月か~
そして続けて女の子はこう言いました。
「おつきさん、好き!きれい!」

それからは私も仲間入り。
夕方、一緒に外を見上げるのが習慣になりました。

「今日は曇りだったから、見えないね」
「〇ちゃんのこと見ているね」
そんな他愛もない会話をしている時がとても贅沢に感じ、心が安らぎます。

ネット(月探検情報ステーション)で調べてみると……
秋の月は最も美しいそうです。
それは、科学的に理由がありました。

秋の空気が乾いているから。
空気中の水蒸気量が少ないので、ぼやけたりすることがなく、くっきりとした月が見えるそうです。逆に夏は水蒸気が多いため少しぼやけてしまうことが多いようです。

また月の高さの関係もあるそうです。
冬の月は空高い位置に、夏の月は低い位置にあるので、冬の月はちりや明かりに邪魔されず、きれいに見ることができます。

そんな理由を知ると、まさに子ども達が見とれていたことに納得します。
一年のうちで、最もきれいな月を眺めていたのですね。

大人なら、空の月はいつも同じに見えてしまいがち。
子どもたちの視覚は鋭いです。
別の遊びをしながらも、ふと目に飛び込んできたものに関心を示している。
感性っていろんな場面で育っていることを感じます。そして小さいながら友達から友達に伝達し、一緒に楽しめるものなんですね。

冬がすぐそこまでやってきています。
残り少ない秋、月を見上げながら今日一日の疲れを癒しましょう。

やるき!げんき!いぶき!寒さに負けないでガッツでいきましょう。
2018,11,27 園長 阿部千鶴子

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