朝夕めっきり寒さを感じるようになりました。

毎日子ども達と一緒に外遊びを楽しんでいます。「えっ?園長が毎日外遊び?」と思う方もいるかもしれませんが、子ども達の遊ぶ様子には思いもよらない発見や感動が多くて、最高の楽しみになっています。

先日は、2歳児クラスと一緒に遊んできました。ほとんどの子どもが3歳を迎え、会話が上手に出来るようになりました。「今日はどこへ行きたい?」と子ども達に問いかけると、一斉に「すなやま!!」と返事が返ってきました。いつもは子ども同士行きたい場所が食い違い、それぞれの主張が始まるのですが、珍しく全員一致でした。
到着してすぐに帰る時の集合場所を知らせ、遊び終わったらここへ戻ってくるように話すと、ちゃんと戻って来れました。先が見えること、安心できる場所を作るのは大事な事なのかもしれません。
砂山では、砂と拾い集めたドングリを混ぜて、炊込みドングリご飯作りが始まりました。
紅葉した葉っぱだけ集めて、砂の上にパラパラ彩りよく並べる子どももいます。
また、砂山から少し離れた木の下で、半分だけ土に埋まっている石を木の枝でひっくり返して、あいた穴に虫がいないか覗き込んでいる子どももいました。
黙々と遊ぶ姿に「この子達はそれぞれ、これがやりたかったんだ!」と理解でき、遊び場所が一致した訳に納得でした。

子どもの井戸端会議が始まっていました。
聞き耳を立てながら聞いていると…
①なんで葉っぱが赤くなったの?
「まほうだよ!」
「だれよ?まほうかけたの」
「まほうつかいだよ」
「いないよ、まほうつかいは!」
「いるもん!みたことあるもん!」

そうだったらいいな~という空想と想像の絡み合いから生まれてくる、言葉のやりとりが可愛すぎて面白いです。

②みんなー虹色の石見つけた!
40分程の間に、1人で30個の石を掘り返していた子。小さな石もあれば、子どもの握りこぶし位の石もありました。その中から1個虹色の石を見つけたと、大興奮!
「ほんとだ!」
「このへんが光っている!」
「もってかえろうか・・」
「かくしておく!たからものにする」

どう見ても私には、虹色の石には見えませんでした。でも子どもたちには宝物にしたい位、虹色に見えるのです。これが子どもが遊びながら学ぶ、想像力だと感じました。
子どもの力には、図り知れない力が隠されています。それは、想像力と創造力です。以前読んでいた教育情報マナビスタによると、想像力は心の中でアイデアを思い描く力であり、創造力はそのアイデアを実際の形にする力。両方の力を育むことで、子ども達は自由な発想や柔軟な思考を持つことができ、将来の様々な分野での成功につながると書かれていました。その鍵となるのが「あそび」でした。
目の前にいる子ども達の豊かな発想や思考を身近で感じ、私のワクワクが止まりません。子育ては大変ですが、家族も、その周りにいる大人も、一緒に夢を描くことができます。毎日遊びの時間を共有し満喫できることに、この上ない幸せを感じています。

やる気!元気!いぶき!明日も楽しみ
2024,11,11  園長 阿部千鶴子

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