昨年末、感染性胃腸炎(ノロウィルス)が大流行しました。
これを教訓に先週土曜日、スタッフ一同で嘔吐処理方法の講習会を開き細かな手順や配慮点について勉強をしました。今回の講師軍は、いぶきスタッフの看護師3名の皆さんです。
子ども役と先生役に分かれて演技を加えて解説を交えながら分かりやすく進行してくれました。受講側の先生達から質問もたくさん出て、それぞれに丁寧に回答を頂きながら有意義な講習会となりました。
その中からご家庭の皆さんにお知らせしたいと思った事があったので抜粋しました。以下の通りです。
子どもが1m位の高さから吐いた場合を想定すると、嘔吐物が飛び散る範囲は半径2m高さ1.6mのドーム状に広がるそうです。かなりの広範囲です。
子どもが嘔吐した時、うがいや手洗い・着替えを優先してしたくなりますが、すぐに動かさず座らせる又は横向きに寝せる事で体を落ち着かせること。
「もう大丈夫だよ」等、安心できるような声を掛けると吐いた苦しみから解放され安心感が増すので、優しく声を掛けることも大事だと感じました。
また、嘔吐物は空気中にも舞い上がるので室内に風の通り道を作ることも大切です。2ヶ所窓を開けて空気を通しましょう。
衣類に付着した場合の洗濯方法に迷った経験はありませんか?
ウイルスを広げないために洗わず捨ててしまうという方や、適切な方法で洗濯したいという方もいると思います。
洗濯する場合は予洗いをし、『次亜塩素酸ナトリウム』が含まれている塩素系漂白剤で30分つけ置き洗いしてから洗濯して下さい。※色柄物の洗濯には適していません。普通に洗剤だけではダメなのでご注意してください💦
今回は、嘔吐した子どもの不安を和らげ、周りの子どもへウイルスを広げず嘔吐物の処理する方法をスタッフで確認しました。学んだ事を現場に活かし、より安心な環境を作れる強力チームになるよう頑張っていきます。
ご家庭で嘔吐の時に困ってしまった事などあれば、お役に立つ事があるかもしれません。遠慮なくお声がけ下さい。
やる気!元気!いぶき!明日も元気に!
2024,1,23 園長 阿部千鶴子