早いもので3月も今日で終わり。

新型コロナウイルスのニュースが毎日流れる状況下で、子育てをしている保護者の皆様は心配が尽きないと思います。園もまた、やむを得ないとはいえ行事は園児と職員だけで行うという大きな決断をした年でもありました。

密を避けるということ自体が保育園には難しい課題です。私が気をつけていた事は、出来るだけ普通のままにのびのび育てたい、子ども達に負担をかけず感染から守りたいという思いでした。これからもこの大きな壁と向き合いながら保育を考えていく事になります。

でも、そんな状況でも子ども達の笑顔はピカイチでした。笑顔に応えられるよう職員もマスクをした顔であっても表情豊かに接し、言葉と目の表情から思いを届けることを頑張りました。

厳しい状況の中ですが、楽しい事がたくさんありました。
その中から子ども達が輝いていた忘れられない活動を2つ選んで紹介致したいと思います。

NO1「お米作り」
3~4歳児クラスの子ども達が初挑戦。
なんともユニークで、非常階段の踊り場に発泡スチロールの箱を並べてその中でお米作りをしました。
稲を植える時、泥が付くのを嫌がる子どももいましたが、米どころ秋田出身の担任が子どもと一緒になって大奮闘。でも…米作りは初挑戦だそうです!!
植え方が浅くてすぐに稲が倒れてきて、最初の段階で苦労していました💦
稲を分けてくれた方や園まで運んでくれた方等々…いろんな人の力を借りて出来た活動でした。
秋になると「いぶき米はまだかな~」と出来具合が気になりました。出来上がった米はほんのひと握り分。たくさん実っているように見えても、実は僅かしか取れない米…子ども達はひと粒ひと粒の大切さを感じる良い機会になったようです。その米を炊いて自分達でおにぎりを握ったのも初めての経験で、食べるのがもったいないくらい貴重なものでした。※足りないので少し別のお米も混ぜました…(^o^)

NO2「手作りカッパで雨の日散歩」
1歳児クラスでは、カラーポリ袋を利用し担任が雨の日用「カッパ」を作成。雨の日のお散歩を楽しみました。顔の部分の大きさを決めるのが大変だったようで苦労していましたが、見事な出来栄え!これなら雨の日も楽しいはず!担任の小さな遊び心が子ども達の心を動かし、大はしゃぎでした。
「見て見て…」と自慢げに見せてくれた女児。男児も嫌がることなく外へ飛び出していきました。普段とは違う雨あがりの匂いや濡れた葉っぱの色の濃さ、いつもと違う景色が見えたのではないかと思います。はしゃいで戻って来た子ども達の笑顔が印象的でした。

さて4月から新しい担任になり、どんな保育活動が始まるか楽しみが増えます。
子ども達にはワクワクしながら、園生活を楽しんでほしいと願っています。

最後になりましたが、ご家庭の都合により本日でお別れするお子様がおります。
今日はさよならの日でもあり、明日に向けて新たな出発の日でもあります。寂しさと希望が入り混じった複雑な3月31日でした。お子さまやご家族の皆様の健康を祈り、またいつの日かお会いできることを楽しみにしております。

やる気!元気!いぶき!新年度もよろしくお願い致します。

2022,3,31 園長 阿部千鶴子

 

 

 

 

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