榴岡公園広場をひと回りし、そろそろ帰ろうかなとしていた時でした。
先生へんな虫がいるぅ~💦💦

うめ組(3歳児)の子ども達が、じぃーと見つめた先にはめずらしい形と色をした不思議な1匹の虫。
「なんだろこれ?? はじめて見る虫だ…」

その虫は、道路の真ん中で止まったまま動かない。少し待っているとようやくゆっくりと移動し始めた。
うめ組さんは、その様子を見つめていて手を出して傷つけようとはしていない。
じぃーと観察のみ。

すこし遅れて後ろからかけてきた1つ年下クラスのくるみ組の子ども。
驚きながらもつかさず、葉っぱをかぶせようとしたり、木の枝や靴の底でふみつぶそうとしていた。

「あああっ‼」
うめ組のひとりが声をあげた。
その声にびっくりして踏みつぶすのをとどまる子ども。

お兄さんたちに怒られることは、先生に言われるより身に染みるらしい!(-_-;) 笑笑
ここはひとつ、踏みとどまるしかないようだ。

虫を見つめていた男児は、手を出そうとした子どもに言い聞かせていた
「見るだけだぞ!」

小さい子ども達は、言われた通りじぃーっと見つめていた。

乳幼児期の1歳の年の差はとても大きいです。感じたことや手で触れたこと、友だちから教えてもらったことは胸に残っていくもの。たとえ忘れてしまっても経験したことは体内に積み重ねられ、無意識に行動としてあらわれていきます。大人が口を出さなくても、子どもは子どもの気持ちで考えていました。自分で考えて友だちに気持ちを言葉で伝えている。「見るだけだぞ!」と言った子どもも、今まで数々の虫を踏みつぶしてきたに違いない、、、その経験から少しずつ「いのち」を感じてきているとすれば、考える力が育ってきているといえます。言われた子どももまた、相手の言葉を受け入れて気持ちに寄り添った行動をとれていました。集団生活だからこその光景でした。

子ども達はいろんな事を学んでいる最中ですが、子どもの方が虫の名前を知っていて先生達に教えてくれる日も近いかもしれません。
今でさえ、長~~い名前のついた虫は一回聞いただけでは私は覚えられません💦すぐ覚える子ども達が不思議でたまらないです。
少しだけまれた「先生」を早く追い越して、この子ども達にしかできない平和で明るい未来をつくってほしいと願っています。そのためにも大切な乳幼児期、いぶき保育園の周辺の広大な公園で心のと体の解放と、興味関心を育む時間を大切に保育に取り入れていきます。

暑い夏はすぐ目の前。
戸外へ出かける前に日々の天気をよく調べ分析する先生達。これはとても大事なことです。
がむしゃらに戸外遊びに出かけるのではなく、雲の色や動きを毎朝観察したり、風の向きを感じたりする余裕をもつこと、そして環境選び(場所選び)が遊びの満足度を上げていきます。水分補給をしながら熱中症対策もしっかり行っていきます。無理せず早めの判断で場所を変えたり、園に戻ったりと天候に合わせて子ども達の遊びの確保を心掛けていこうと思います。
遊ぶときはとことん遊んで、園に戻るとおなかペコペコ。
「今日の給食はなにかなぁ~肉かな?お魚かな?」
帰り道に会話もはずみます。

流れる季節の中で、四季を感じ時々けんかしたり仲直りしたり、友だちに助けられたり助けたりと楽しい明日へつなげていきたいです。
笑顔の花がたくさん咲きますように💛

やる気!元気!いぶき!今日も一日元気に過ごしましょう
2020,6,8 園長 阿部千鶴子

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